皆様こんばんは。5月最後の週末いかがお過ごしだったでしょうか。少し暑かったですが、好天に恵まれ、何かをするには良い週末だったのではないでしょうか。
さて、今夜はちょっとマニアックな日本酒の飲み比べです。
左が広島県池月酒造さんの「完全発酵 純米 超大辛口 八反錦80 あらばしり 本生」右が奈良県の油長酒造さんの「風の森 愛山 純米しぼり華 愛山80 無濾過無加水生酒」です。
日本酒の酒米では山田錦や五百万石といった、あまり日本酒を飲まれない方でも、なんとなく聞き覚えがあるメジャーな酒米がある一方、「雄町」や「愛山」といったコアな日本酒ファンが好む酒米もあります。
そのような中、今回は油長酒造さんの「愛山」と池月酒造さんの「八反錦」を飲み比べてみようと思います。
今回チョイスした2本はどちらも生酒で精米歩合が80%というお米の旨みや味わいが感じられるものを選んでみました。
そもそもこの「精米歩合80%」といった低精白の日本酒は一般的にはどっしりとしたお米の旨みや芳醇さがあり「固く重い」印象があるかと思いますが、今回頂いた、この2本は同じ精米歩合でもまったく違う味わいでした。
まず、風の森愛山ですが、甘旨み、コク、そして酸味が出ており非常にバランスがとれていて、それでいてお米の味わいもしっかりと感じ取れる一本で、まさに今風の日本酒?とでも言うのでしょうか、敢えてたとえるのなら、白ワインのシャルドネをより甘くした感じがしました。
続いて池月酒造さんの誉池月 完全発酵は非常に滑らかで、するりと飲めて最後にピリピリと口の中に残る辛さがでてきます。まるでお米の水のような味わいで表記には超大辛口と名打っているのですが、これが超大辛口なのかと言われるとなかなか考えさせられてしました(^_^;)
使用の酒米こそ違えど、どちらも8割磨きという低精白で醸した日本酒が、これほどまでに軽やかで飲み口良く、バランスの良いお酒であろうとは驚きです。そしてこの2銘柄の酒米に関しての違いはやはり八反錦より愛山の方が甘く、コクがあり華やかな感じではないかと感じました。